空き家を解体しようと思っても、実際に動き出すと意外に大変なのが「不用品処分」です。
長年使っていなかった家には、家具・家電・日用品などがそのまま残っているケースが多く、片付けだけで数日かかってしまうこともあります。
また、家の裏や敷地内に山林がある場合、「木の伐採や山林処分も必要になる」と気づいてから慌ててしまう方も少なくありません。
この記事では、解体と不用品・山林処分を“まとめて一括依頼”するメリットや、費用を抑えるコツをわかりやすく紹介します。
1. 不用品処分を後回しにすると損をする理由
多くの方が見落としがちなのが、「不用品処分を別に頼むと費用がかさむ」という点です。
たとえば、以下のようなケースではトータルコストが高くなりやすい傾向があります。
家の中を不用品回収業者に依頼
倉庫や庭の片付けを別業者に依頼
その後に解体業者へ建物の撤去を依頼
このように業者を分けてしまうと、
「それぞれの出張費・人件費・運搬費」が重なり、結果的に見積もりが高くなってしまいます。
さらに、不用品回収業者が家の中のものを完全に撤去しないまま解体に入ると、
現場で残置物処分の追加費用が発生することもあります。
つまり、不用品処分と解体をバラバラに進めるより、最初から一括で依頼した方が効率的で安いのです。
2. 「解体+不用品処分+山林処分」をまとめて頼むメリット
(1)費用をまとめて節約できる
解体と同時に不用品・山林処分を行うと、
重機やトラック、人員を一度に手配できるため、作業コストを大幅にカットできます。
たとえば、次のような項目をまとめて依頼することが可能です。
家の中の家具・家電・日用品の処分
倉庫や物置、ガレージ内の整理
庭木や雑草、倒木の伐採
敷地内の山林処分(木の根・石・土砂の整理)
それぞれを別に頼むと、搬出・運搬・人件費が重複しますが、
一括依頼なら**「同一現場での一連作業」としてまとめて処理**できるため、見積金額を抑えられます。
(2)スケジュールがスムーズ
別々に依頼すると、「不用品が残っているから解体が始められない」「伐採が終わらず重機が入れない」など、
スケジュールがずれ込むことがあります。
一括依頼なら、業者が全体の流れを把握しているため、
不用品撤去 → 山林処分 → 解体工事 → 整地
といった一連の作業を最短ルートで進められるのが大きなメリットです。
(3)手間とストレスが減る
業者とのやり取りも一社で完結するため、スケジュール調整や費用交渉などの手間が大幅に減ります。
特に、遠方に実家や空き家がある場合、「立ち会いが最小限で済む」ことは大きな安心につながります。
3. 不用品処分を上手に進めるコツ
不用品の量が多いと、どうしても処分費用がかさみます。
ここでは、少しでもコストを抑えるための3つの工夫を紹介します。
(1)まだ使えるものはリサイクル・買取へ
家電・家具・農機具・骨董品など、状態が良いものはリサイクルショップや買取業者に依頼してみましょう。
不用品回収では「処分費用」がかかりますが、買取業者なら逆に収入になる可能性もあります。
(2)自治体の粗大ごみ回収を利用する
タンスや布団、家電などは、自治体の粗大ごみ回収を活用すれば、安く処分できます。
ただし、回収までに日数がかかるため、解体日程と合わせてスケジュールを組むことが大切です。
(3)「分別せずにまとめて処分」できる業者を選ぶ
解体業者の中には、不用品の分別から運搬までワンストップで行う会社もあります。
こうした業者なら、自分で仕分けをする手間もなく、**「丸ごとおまかせ」**が可能です。
特に、遺品整理や大量の不用品がある場合は、このようなプランが便利です。
4. 山林処分も一緒に依頼すべき理由
空き家の敷地内や周囲に山林がある場合、木の伐採や根の撤去、土砂整理などの「山林処分」も必要になることがあります。
山林部分を放置すると、以下のようなトラブルが起きやすくなります。
倒木や落枝による近隣被害
シロアリ・害虫の発生
雑草や竹の繁殖による再利用の妨げ
解体業者によっては、「建物+山林処分+整地」まで一括対応できるところもあります。
この場合、土地全体をきれいに整備できるため、
・駐車場として貸し出す
・売却する
・新築用地として再利用する
といった次のステップにスムーズに進めます。
また、伐採した木や竹の処理も専門的なノウハウが必要なため、
個人で対応しようとすると余計な費用や労力がかかります。
「山林処分」も含めて解体業者に任せたほうが、安全でコストパフォーマンスが高いのです。
5. 一括依頼の費用相場と注意点
解体と不用品・山林処分をまとめて依頼する場合の費用は、建物の規模や不用品の量によって変動します。
目安としては以下の通りです。
内容 |
費用の目安 |
|---|
木造住宅(30坪前後)の解体 |
約100〜150万円 |
不用品処分(トラック1台分) |
約3〜7万円 |
山林処分(小規模) |
約10〜30万円 |
一括依頼であれば、これらを別々に依頼するより10〜20%程度のコスト削減が期待できます。
ただし、業者によっては「不用品処分を別料金で請求する」「山林部分は対応外」という場合もあるため、
見積もり時に対応範囲をしっかり確認することが大切です。
6. まとめ
空き家の解体をスムーズに進めるには、「不用品処分」「山林処分」「建物解体」を一括で依頼するのが賢い選択です。
別々に進めるよりもコストを抑えられ、スケジュールも短縮できます。
不用品の仕分けや処分が面倒な場合でも、業者にまとめてお願いすれば手間なく進められますし、
山林を含めた敷地全体をきれいに整えることで、売却・再利用もスムーズになります。
「実家が遠くて片付けに行けない」「不用品が多くて整理が大変」など、どんなお悩みでも大丈夫です。
一括対応が可能な業者に相談することで、安心して次のステップに進めます。
ご質問やご相談があれば、遠慮せず、お気軽にお問い合わせください。